飼育環境・設備

医薬基盤・健康・栄養研究所(本所)の実験動物施設は北棟3階に位置し、施設全体がSPF動物を飼育できるバリア方式をとっています。 入室できるのは、動物施設利用者講習会を受講し許可された人のみで、厳密な入退室管理を行っています。

施設の気圧は全体が陰圧に制御されており、バリア内は廊下、前室、飼育室それぞれにHEPAフィルターを通した清浄な空気が供給されています。

施設への物品の搬入は、滅菌・消毒済みのものを基本とし、 定期的な清掃・消毒及び微生物学的モニタリングを実施することで(微生物の検査項目は別表の通り)、 施設と飼育動物の清浄度を確認しています。

動物飼育に必要な資材は全て滅菌されたものを用いています。即ち放射線滅菌済みの飼料を与え、 ケージ、床敷き等は全てオートクレーブ滅菌をしています。 なお飲水として1ppmの塩素を添加したRO水を与えています。 飼育者は滅菌・消毒済みの無塵衣等を着用後、エアシャワー室を経由してバリア内に入ります。 飼育室へは各室専用のブーツを履いて入室し、ゴム手袋や機材を消毒後に作業を行っています。

飼育室は基本的に動物種毎に分かれており、更に系統毎の分別飼育もできるよう扉付きの分離型陰圧ラックにて、 専用棚を指定して飼育が行われています。

飼育室の温・湿度、照明時間は下記のように設定されています。

  • 温度:23 ± 1 °C
  • 湿度:50 ± 5 %
  • 照明時間:7:00 – 21:00