nbio190
Pippi

資源番号 nbio190
系統名 Pippi
正式名称 (ICR×B6C3F1)F1-Tg(pT2A-1759xRe)
略称・別名 Pippi-PI3,4P2マウス
系統分類 mutant
バックグラウンド系統
由来 京都大学大学院生命科学研究科 生体制御学
疾患 がん、炎症など
備考 細胞膜上でのPI3,4P2の量をモニターするFRETバイオセンサーPippi-PI3, 4P2を発現するマウス
樹立者 松田 道行 先生
寄託者 松田 道行 先生
分譲条件 提供承諾書が必要。
Animal Health Report
詳細

細胞膜上でのPI3,4P2の量をモニターするFRETバイオセンサーPippi-PI3,4P2をCAGプロモーター下で全身に発現させたトランスジェニックマウスである。PI3,4P2は、PI3キナーゼにより産生されたPIP3が脱リン酸化された産物であり、PHドメインを含む多くの酵素を活性化する。なかでも細胞死や細胞運動を制御するリン酸化酵素であるPDKとAktは、PIP3およびPI3,4P2の双方に結合することが知られているので、これらの分子の活性化状態の指標としてしばしば用いられる。本マウスを二光子顕微鏡による生体イメージング観察することにより、胎児および成体のさまざまな組織におけるPI3,4P2の量を時間的、空間的に測定することが可能である。様々な組織の初代培養細胞にても十分な発現が見られることから、生きた動物でのシグナル伝達系の解析のみならず、PI3Kをターゲットとした薬力学的解析など、創薬への応用も期待される。このバイオセンサーは細胞膜に発現している。なお、一般的にFRETバイオセンサーは固定標本には用いることができない。 注:FRET (F?rster (or fluorescence) resonance energy transfer,蛍光共鳴エネルギー移動)

参考文献
Authors Title Journal Year PMID
Kamioka Y, Sumiyama K, Mizuno R, Sakai Y, Hirata E, Kiyokawa E, and Matsuda M. Live imaging of protein kinase activities in transgenic mice expressing FRET biosensors. Cell Struct. Funct. 2012; 37: 65-73. 2012 22277578

保存情報

保存情報
資源種類 自家/他機関 遺伝子型 凍結方法 作出方法 分譲までの期間
生体 約2ヶ月

遺伝子情報

遺伝子情報
作出方法 transgenic
遺伝子名 Cyan Fluorescent Protein, Yellow Fluorescent Protein, Cell division cycle 42
遺伝子記号 CFP, YFP, Cdc42
genotyping