nbio002
EL

資源番号 nbio002
系統名 EL
正式名称
略称・別名
系統分類 inbred
バックグラウンド系統
由来 医薬基盤・健康・栄養研究所(国立予防衛生研究所)
疾患 てんかん
備考 自然発症
樹立者 今泉 清 先生
寄託者
分譲条件 無条件。
Animal Health Report
詳細

1954年国立予防衛生研究所の今泉らにより、自然発症脳水腫マウスの研究中に見出されたアルビノのマウスである。抛り上げなどの体位変換刺激により容易に癲癇発作が惹起される。脳波などの研究から、ヒトの二次性全般化を伴う複雑部分発作(側頭葉癲癇)のモデルであると考えられている。かつてはElと表記されたが、現在は命名規約からELと大文字で表記することが推奨されている。ELマウスに関する総説としては、鈴木二郎のものが参考となる。なお、繁殖に関しては、特に雄が比較的若齢で尿閉を呈することが多く、注意を要する。当研究室では、繁殖法の改良を行っており、傾斜ケージによる飼育が有効である。また、低蛋白飼料(CE-7, 日本クレア)が繁殖効率を高めることを示している。

  • ELマウスの写真


参考文献
Authors Title Journal Year PMID
今泉清,伊藤昭吾,沓掛源四郎,滝沢隆安,藤原公策,土川清 マウスのてんかん様異常について 実験動物 8(1):6-10 1959
Imaizumi K, Nakano T Mutant stocks, strain El. Mouse News Letter 31:57. 1964
鈴木二郎 自然遺伝変異てんかんモデル?ELマウスを中心として てんかん研究21巻2号pp115-145. 2003
高野 薫, 小浦美奈子, 野口洋子, 鈴木 治, 梶本健吾, 松田潤一郎 「低蛋白飼料投与によるELてんかんモデルマウスの繁殖効率の改善」 日本実験動物科学技術2008,仙台,2008年5月. 2008

保存情報

保存情報
資源種類 自家/他機関 遺伝子型 凍結方法 作出方法 分譲までの期間
生体 約2ヶ月

遺伝子情報

遺伝子情報
作出方法 spontaneous mutation
遺伝子名
遺伝子記号
genotyping