nbio189
Junko

資源番号 nbio189
系統名 Junko
正式名称 B6-Tg(JNKEV)pT2A-3907NLS
略称・別名 JNKAREVマウス
系統分類 mutant
バックグラウンド系統
由来 京都大学大学院生命科学研究科 生体制御学
疾患 炎症など
備考 JNKのキナーゼ活性をモニターするFRETバイオセンサーJNKAREV-NLS(核局在型)を発現するマウス
樹立者 松田 道行 先生
寄託者 松田 道行 先生
分譲条件 提供承諾書が必要。
Animal Health Report
詳細

JNKのキナーゼ活性をモニターするFRETバイオセンサーJNKEV-NLS(核局在型)をCAGプロモーター下で全身に発現させたトランスジェニックマウスである。JNK(c-Jun N-terminal kinases, c-Jun N末端キナーゼ)は、MAPキナーゼファミリーに属し、紫外線や温度変化などの環境ストレス、炎症性サイトカイン、成長因子等によって活性化される。本マウスを二光子顕微鏡による生体イメージング観察することにより、胎児および成体のさまざまな組織におけるJNKのキナーゼ活性を時間的、空間的に測定することが可能である。様々な組織の初代培養細胞にても十分な発現が見られることから、生きた動物でのシグナル伝達系の解析のみならず、シグナル分子をターゲットとした薬力学的解析など、創薬への応用も期待される。上皮組織を用いた場合、細胞間でのJNK活性の違いを検出するには核内型の方が使いやすいが、細胞の形態がわかりにくいという欠点があり、組織によっては細胞を同定するためのマーカーを同時に発現させる必要がある。なお、一般的にFRETバイオセンサーは固定標本には用いることができない。

注:FRET (F?rster (or fluorescence) resonance energy transfer,蛍光共鳴エネルギー移動)

参考文献
Authors Title Journal Year PMID
Kamioka Y, Sumiyama K, Mizuno R, Sakai Y, Hirata E, Kiyokawa E, and Matsuda M. Live imaging of protein kinase activities in transgenic mice expressing FRET biosensors. Cell Struct. Funct. 2012; 37: 65-73. 2012 22277578

保存情報

保存情報
資源種類 自家/他機関 遺伝子型 凍結方法 作出方法 分譲までの期間
生体 約2ヶ月

遺伝子情報

遺伝子情報
作出方法 transgenic
遺伝子名 Cyan Fluorescent Protein, Yellow Fluorescent Protein
遺伝子記号 CFP, YFP
genotyping 青色光(450nm前後)照射によりマウス体表面から蛍光(500nm前後)を発する。