nbio211
lox-Eisuke

資源番号 nbio211
系統名 lox-Eisuke
正式名称 B6-Tg(EKAREV)pT2A-lox-tdKeima-3903NES
略称・別名
系統分類 mutant
バックグラウンド系統
由来 京都大学大学院生命科学研究科 生体制御学
疾患 がんなど
備考 ERKのキナーゼ活性をモニターするFRETバイオセンサー(細胞質局在型)にlox-tdKeimaを付加したプローブを発現させたマウス
樹立者 松田 道行
寄託者 松田 道行
分譲条件 提供承諾書が必要。
Animal Health Report
詳細

ERKのキナーゼ活性をモニターするFRET バイオセンサー(細胞質局在型)にlox-tdKeimaを付加したプローブを発現させたトランスジェニックマウスである。ERK (extracellular signal-regulated kinase, 細胞外シグナル調節キナーゼ) は、MAPキナーゼファミリーに属し、細胞の増殖や分化に関与し、とくにがん遺伝子情報伝達系において重要な役割を果たしている。本マウスはCAGプロモータ下にほぼすべての組織でKeima蛍光タンパク質を発現する。組織特異的Cre発現マウスと交配することにより、組織特異的にKeima蛍光タンパク質からFRETバイオセンサーへと発現をスイッチすることができる。本マウスを二光子顕微鏡による生体イメージング観察することにより、胎児および成体のさまざまな組織におけるERKのキナーゼ活性を時間的、空間的に測定することが可能である。様々な組織の初代培養細胞にても十分な発現が見られることから、生きた動物でのシグナル伝達系の解析のみならず、シグナル分子をターゲットとした薬力学的解析など、創薬への応用も期待される。上皮組織を用いた場合、細胞間でのERK活性の違いを検出するには、核内型の方が使いやすい。細胞の形態も観察したい場合は、細胞質局在型を用いる必要がある。なお、一般的にFRETバイオセンサーは固定標本には用いることができない。

注:FRET(F?rster (or fluorescence) resonance energy transfer, 蛍光共鳴エネルギー移動)

参考文献
Authors Title Journal Year PMID
Kamioka Y, Sumiyama K, Mizuno R, Sakai Y, Hirata E, Kiyokawa E, and Matsuda M. Live imaging of protein kinase activities in transgenic mice expressing FRET biosensors. Cell Struct. Funct. 2012; 37: 65-73. 22277578

保存情報

保存情報
資源種類 自家/他機関 遺伝子型 凍結方法 作出方法 分譲までの期間
生体 約2ヶ月

遺伝子情報

遺伝子情報
作出方法 transgenic
遺伝子名 Cyan Fluorescent Protein, Yellow Fluorescent Protein, tandem dimer of Keima
遺伝子記号 CFP, YFP, tdKeima
genotyping 青色光(450nm前後)照射によりマウス体表面から蛍光(620nm前後)を発する(Keimaの発色)を確認する。